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企画・マーケティング

Date: 2017.02.28

Author: higash

サイトやページ改善のためのユーザーテスト(後編)

前回のエントリーからだいぶ時間が経ってしまいました……。

前回はユーザーテストとは何か、というお話と、アクセス解析やヒートマップ解析との違いについて書かせていただきました。
今回のエントリーは弊社で行っているユーザーテストの実施方法についてまとめたいと思います。
実はつい先日も、弊社で制作したランディングページのユーザーテストを実施したばかりです。

サイトやページ改善のためのユーザーテスト(前編)

リアルユーザーテストとリモートユーザーテスト

ユーザーテストというと、モニタをオフィスなどに呼んで、タスクに沿って実際にWebページを見てもらいながら、評価をしてもらうのが一般的な手法です。
このタイプのテストを実施するとなると、モニタの人数や実施条件にもよりますが、モニタ選定からテスト実施、結果をまとめるまでに1~1.5カ月を要し、金額は100万円~となります。
ユーザーテストで得られる情報自体は非常に有用なものだと私は思っていますが、費用対効果を考えても、100万円を超えてくると決して簡単に投資できる金額でないことも事実です。

一方、弊社でよく実施するユーザーテストは、オンラインでモニタを募集し、モニタの方に動画を撮影しながらテストを実施してもらう(15分程度、PCを操作しながら意見を言ってもらう)というものです。
オンラインのユーザーテストの場合、コストは3人実施でレポーティングを含めて約15万円で行うことができます。
モニタ選定は性別・年齢・居住地・職種といった属性と、過去の経験について(●●を買ったことがある、等)の質問から行うことができ、モニタ募集からテスト実施までの期間についても、概ね3~5営業日と、かなりスピーディにテストを実施することが可能です。

テストを行う際は、モニタに対してどのようなタスクをこなしてもらうのかが重要になってくるのですが、あらかじめ準備してある定型のタスクでじゅうぶんなテスト結果が得られます。
もちろん、タスクは調査したい内容に応じて詳細にカスタマイズすることも可能です(そのぶん、金額は若干上がります)。

ユーザーテストは3~5人の実施でじゅうぶん

Webユーザビリティの第一人者であるヤコブ・ニールセンによれば、テストを実施してもらうモニタは「5人でじゅうぶん」だそうです。
ニールセンいわく、「2、3人がホームページ上で躓く現象を確認できた上で、さらに多くの人々が同じ欠陥デザインに苦しむところを観察しても得られるものは少ない」とのこと。

実際に、彼の説は数学モデルにより説明されており、3人の調査で問題点の約65%、5人の調査で80%以上の問題点を発見可能とされています。残りの20%は個々の感覚・価値観などにより異なるクリティカルでない問題点の可能性が高い、とも言えるでしょう。

ユーザビリティテスト – Wikipedia
Why You Only Need to Test with 5 Users

私の経験値でも、3人テストを実施すればじゅうぶん意味のある結果が得られます。
テスト結果を確認するのは時間もかかりますし、意外と骨の折れる作業ですから、結果の確認に要する時間も考慮すると、1回のテスト実施は5人がMAXと考えてよいでしょう。

テスト結果のレポーティングについて

テスト結果のレポーティングには大きく2種類あります。
ひとつはテストの発見点をまとめたリスト、もうひとつは発見点をページの該当箇所にマーキングしたマップです(マップはオプション)。
さらに案件に応じて、全体の総評をまとめたレポートをさせていただくケースもあります。

発見点をまとめたリストは、テスト結果を確認して、モニタがポジティブに反応した点とネガティブに反応した点、複数回反応した点、改善要望などを項目ごとにリストアップしたものですが、テスト実施は3人でじゅうぶんと言われるように、発見点リストをまとめていると、同じポイントで重複して意見が出ることが多いです。

なお、テストを実施した後の具体的な改善提案や実際の改修作業については別途のご相談とさせていただきます。
テスト実施後のWebの改善ももちろん重要ですが、商品やサービスに対する改善要望も多く、Webだけでは改善ができない問題点もとても多いです。

Google Analyticsやヒートマップの解析からは、もうこれ以上発見できる問題点はなさそうだ、と思ったら、ぜひユーザーテストの実施を検討してみてください。

以上、ユーザーテストについて、でした。

Webサイトは作って終わりでなく、結果を見ながら常に改善し続けなければなりません。
戦略を練る、作る、分析する、改善する、の一連のプロセスをきちんと回すということだけでなく、どれだけ高速に回せるかが、とても重要になってきています。弊社でも、考えるだけでなく、作るだけでなく、分析するだけでなく、ビジネスにコミットできるWebサイトを構築するために必要なすべての工程を磨いていきたいと思います。

ユーザーテスト、ご興味ある方はぜひ一度お問い合わせください。

ユーザテスティング | YUIDEA WEB

higash

大学在学中に雑誌向けイラストレーション制作やエディトリアルデザインを中心にデザイナーとしてキャリアをスタート。大学卒業後はデザイン事務所に勤務した後、2006年からWeb業界へ。
2009年2月よりシータス&ゼネラルプレス所属。Webディレクターとして企業広報系サイトやECサイトの制作を指揮する一方で、自らデザインや実装・開発を手がけることも。
CSS Niteでの講演やMdN web creatorsへの寄稿など、講演・執筆活動の実績も多数あり。